むしろ悪戯させて下さい

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~~~図書塔~~~ 「ふぅ、内装も完璧だな」 最早張り切り過ぎと言えるが、煌夜はやり切った良い顔をしているので、まぁ良いのだろう。 生徒達を待ち受ける煌夜の耳が扉をノックする音を捉えた。 扉を開けて見ると、思い思いの仮装をした可愛らしい中等部の生徒達がいた。 「「「「「トリック・オア・トリート!!!お菓子くれなきゃイタズラするぞ!!?」」」」」 「ハハハハハ!!さぁ、お菓子をあげるから並びなさい!」 わいわい騒ぎながらお菓子を受け取る学生達に、煌夜は大いに癒される。 後半になると高等部の生徒が増え、色々と際どい衣装を着た女子生徒達には、煌夜もたじたじである。 「(魔女って仮装なのか?)」 「ありがとうございます!コウヤせんせ~、この衣装どうですか?」 そう言って胸を強調されても、煌夜は顔を逸らすしかないのだった。
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