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書くのに使っているのは煌夜お手製の魔道具で、流す魔力の量で色が変わる銀色のペン。
必要な魔力は少ないが、流す魔力を一定に保たないと常に色が変わってしまうので、扱うにはコツがいる。
消すには尻のスイッチを押すだけだが、一気に消えるので注意が必要だ。
「は~………」
書き終えた煌夜は座り、眼下に目をやる。グラウンドにはゴーレムと共に様々な髪色の生徒達が入り乱れ、視覚的にだいぶ賑やかだ。
「………死屍累々だな」
城付近には倒れて運ばれてきた生徒達が投げ出され、回復担当の治療が間に合っていない様だった。
煌夜は風邪を引いてしまわないか心配だったのだが、保険医が笑って酒を呑んでいるので対策はしてあるのだろう…………恐らくではあるが。
「(風邪か………あっちでは良く引いてたな………今は全然だけど)」
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