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若干やけくそ気味なキアの号令に、この流れを予想していた無属性の教師達が一斉に生徒達を回収し、土属性の教師達がクレーターだらけのグラウンドを直した。
「凄い連携だな………」
先程キアに太ももを剣の鞘で強打された煌夜が呟くと、ハクラが煌夜を呼ぶ。
「お前も片付け手伝えよー」
「はい!分かってます!」
片付けは手で。それは教師達の取り決めらしい。暇な教師達は既に片付けを始めていたので、煌夜も急いでその輪に加わる。
この作業が終われば、治療魔法の使える教師は生徒達の治療に駆り出される。その事を思い出してげんなりしつつ、皆でゴミを回収し終えた。
「コウヤは治療も担当だっけか」
「はい。ハクラ先生は帰るんですか?」
煌夜がそう聞くと、ハクラは笑いながら首を横に振る。
「いや?飲み直しに付き合わされる。じゃあな」
「お疲れ様でした!」
バトルロワイヤルに続き、またまたエリスの魔法が炸裂した雪合戦。
せっかく練っていた作戦も無に帰した今年の雪合戦大会は、結局引き分けに終わったらしい。
………後日、エリスには超難易度の課題が大量に出されることになった。
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