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「たぶん転移ですよね」
「結界あるのに?だとしたら凄い人だな………」
白い便箋を手にとってみると、天使の羽の様な透かし模様がキラキラと輝いた。
「透かし模様に………本と杖か……」
便箋を綴じている蝋印は本と杖が印されていた。見覚えがない為サリアにも見せるが、サリアも首を振った。
「知りません………貴族ではありませんね」
「とりあえず見てみようか?」
「そうしましょう」
ソファーに移動して、封を切る。中には二つに折られた紙が入っていた。
「じゃあ開くぞ……」
サリアが横から覗き込んできているのを確認してから、煌夜は紙を開いた。
「此れは……古代語だな……」
「私は読めませんね………」
落胆しているサリアに苦笑いしながら、煌夜は手紙に目を通す。
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