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手紙の内容はこうだ。
『拝啓。新しき賢者、コウヤ=ミストケープ。貴方の存在は以前から認知していた。私はイリア=エリュシオン。賢者を束ねている者よ』
「賢者を……?」
「えっ、賢者?」
「サリア、ちょっと静かに」
興味を示したサリアを制してから、煌夜は手紙に集中する。
『今回は他の賢者を紹介するために、賢者の忘年会に来てもらいたい』
煌夜は頭を抱えてテーブルに額をぶつける。
「どうしたんですか!?」
「忘年会って………!!賢者が忘年会って!!」
学園で働くなかで、煌夜は賢者についても調べていた。賢者は時も操るため、即死級の怪我でない限り死ぬことはない。その為、一人一人が膨大な年月を生き、その内に秘めた危険な知識を守っている。
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