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─────賢者とは、天才にして天災。理解されず、だからこそ畏怖の対象でもある孤高な存在。
「そんな奴らが?イメージ崩れるわ!!」
「賢者って忘年会やるんですねぇ」
煌夜の言葉の端々から大体の事情を悟ったサリアは、遠い目をして呟いている。イメージとのギャップに脳が追い付かないのだろう。
『貴方に拒否権はない。此れは力ある者の責任と言っても良い。この紙に魔力を込めれば、城に転移出来る。会うの、楽しみにしてる
イリア=エリュシオン』
そこで手紙は終わっていた。煌夜は溜息を吐いてから、サリアの顔を見る。
「ごめん。賢者の集会に出なきゃいけないから、此れから出かけてくる。何日掛かるか解らないから、王城に行くときは此れ使ってくれ」
「賢者の忘年会ですもんね………しょうがありませんよ」
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