賢者達のお誘い(はぁと)

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~~~~~~~~~~~~~~~ アクアマリン城から転移した煌夜は、閉じていた瞼をゆっくりと開く。転移先は、何故だか現実味を帯びていない豪奢なホールの中央。 後ろには城に出入口があり、前には二階部へと上がる階段が存在している。 「此処が………ッ!?何だよ此れ……!!」 キョロキョロと装飾などを見渡していたら、至る箇所に魔法、魔術的な加護が施されている事に気が付いた。 何重にも重ね掛けされたそれらの物達は、例え加護が切れたとしても、魔術的な意味を失わない呪具として残る事が、煌夜には理解出来た。 「誰がこんな………」 問題はそこだ。この段階に至る為には、時魔法を使わない膨大な年月を経る事と、なおかつ複雑な魔道具間の干渉も知り尽くしている必要がある。 常人には絶対に不可能な事で、知識があるだけの元一般人である煌夜にもそれは当て嵌まる。
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