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「手紙ですよね?まさか、またギルドから………!?」
つい最近、ギルドからの依頼で四苦八苦した煌夜は顔を顰める。
アーノルドは煌夜が学園で働いているのを知っている為、煌夜宛てで依頼の送られてくる事があるのだ。
しかも、総じて高難易度。
まぁその分の報酬は受け取っているので、煌夜にも不満は少ないが、やはり面倒な様だ。
キアは首を横に振り、蝋で留められた手紙を開けた。
「えーと?………コウヤ。あなたに嬉しい知らせがあるわよ」
「何ですか?」
「森、売ってくれるってさ」
「本当ですか!?」
煌夜は思わず立ち上がり、キアから手紙を受け取った。
『森をお探しであると聞き及んだので、連絡申し上げる。私には管理しきれないと判断した森があるのだが、それでも良ければお売りしたい』
そこから少し迷った様な空白があり、煌夜にとってはとても興味深い言葉が続いた。
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