43733人が本棚に入れています
本棚に追加
『その森は、“聖龍”が縄張りとしているのです。神々の僕として有名な聖龍は思慮深く、それ故に静寂を好みます。なので、移住するには直接交渉する必要があります。聖龍に認められる自信があるのならば、是非。──────ラフィル=アルフライト』
その下に、ラフィルという人物のいる屋敷の場所が書かれていた。
手紙を読み終えた煌夜は、手紙を持ったまま“聖龍”に関する知識を思い出す。
《────聖龍は魔物ではなく、聖獣に分類される。神々の僕とされているが、それも間違いである。確かに神々しい威容と力を持つが、あくまでもそれは神々の僕=天使には届かない程度のもの》
「“聖龍”って珍しいわね」
「そうですね。だからこそ興味深いです」
煌夜は声音に楽しそうな色を滲ませる。
既に、行くことを決めた様だ。
最初のコメントを投稿しよう!