楽しい森の創り方

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~~~~~~~~~~~~~~~ という訳で、休日の今日。煌夜は、独りでアルフライト邸に来ている。 アルフライト邸は森に囲まれた土地に建っていて、全体的に柔らかく、地球で言うロココ様式に似ている。 煌夜は久しぶりに興奮していた。 「(何かスッゴく異世界っぽい!いや、今更だけどさ!)」 若干ニヤニヤしながら屋敷を見ていた煌夜は、やはり不審だったのだろう。 守衛が鎧をガチャガチャ言わせながら、煌夜に歩み寄ってきた。 「そこの御方。何用でございますか」 丁寧だが、きっちり警戒も含まれている声音に、煌夜は慌てて懐を探る。 そして取り出した手紙を、広げてから守衛に差し出す。 「ふむ…………主人の客人であられましたか。なるほど、確かにそんな話を聞いておりました」 頷いた守衛は、手紙を煌夜に返すと、軽く頭を下げた。
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