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「此れが…………」
煌夜は書類をまじまじと見つめ、さりげなく書類の不備がないかを確かめる。
ラフィルはそれを黙認し、暫しの沈黙が部屋に降りる。
「……それで、幾らですか?」
「金板四千五百枚(四十五億)です。聖龍が住み着いてしまう程に豊かな森なのに加え、清らかな魔力に満ち溢れている森なので、この金額を呈示します。予算は金板五千枚との事でしたので、よろしいでしょうか?」
「勿論です!ありがとうございます!」
ラフィルが話している間に煌夜はナイフで指から血を出しており、話し終えると同時にサインと血判を済ませる。
ラフィルは少し驚いた様子だったが、すぐに次の話に入る。
「金板は王都の銀行に振り込んで下さい。此れが口座番号です」
「分かりました。では、森へは……?」
「行っても構いませんよ」
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