楽しい森の創り方

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一日中駆けずり回りたいという衝動を抑え、煌夜は初めて使う探査魔法を《彩風の森》全体に広げる。 目を閉じて探査魔法の感覚に委ね、改めてこの森の素晴らしさを《体感》していく。 そう、この魔法は《土地と同調》して土地を管理する神の魔法だ。 クアーリアからの影響が強まった結果、煌夜はこの魔法を自然と会得していた。 「─────見つけた」 煌夜の瞳から、色の変わり続ける光が溢れ出た。だがそれも一瞬の事で、すぐに黒い瞳へと戻る。 煌夜はそれには構わず、森のある一点を目指して、新緑色の翼で飛び始めた。 ~~~~~~~~~~~~~~~ 目的である聖龍から少し離れた場所に、煌夜は降り立つ。 散っていく新緑の羽根を身体にまとわりつかせながら、ゆっくりと歩を進める。
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