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水色の瞳で下から覗き込んでくる聖龍にかぶりを振り、腰に片手を当てて明るく笑い掛ける。
「ははっ、大丈夫だよ。というか、案外聖龍も人間くさいんだな」
『それはなんというか…………うん、世界には人間が溢れてるからね。自然と目に入ってくるのさ』
「なるほど…………それに対しての嫌悪感は?」
それを聞くと聖龍はきょとんと───龍の顔なのだが確かにそう見えた───して、笑みを声音に含みながら答える。
『別にないよ。それで、僕に何を求めるの?』
「一緒に俺の家に住もう。きっと楽しいし、そっちの邪魔もしないから損は無いだろ?あ、食事も用意しようか」
『……………いやはや、ちょっと驚いちゃったね』
聖龍は首を伸ばして、煌夜をまじまじと見つめる。
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