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その話を聞いた煌夜は、ふと疑問が生まれた。
「個体数を増やす意味があるのか?聖龍って不死なんじゃ」
『それ嘘だよ。僕達もちゃんと死ぬよ?たぶんそんな噂があるのは、僕達が死に場所を決めていて、そこでしか死なないからだね』
「そんな場所が?」
『うん。人間には決して辿り着けない、僕達の故郷にね』
その言葉で聖龍は口を閉ざし、その話題は避けたいものなのだと分かった。
なので煌夜は、思い付きのアイディアを聖龍に持ちかけることにした。
「とりあえず、人化してみるか?」
『じんか……?あぁ、人間に成ることか。うん、してみたいかな』
「分かった。別に何も考えなくて良い。全部魔法陣が演算して結果を出してくれるから」
『容姿も?』
「容姿も。お前はきっと美形だろうな」
煌夜は笑いながら魔法陣を展開し、その上へ聖龍を進ませる。
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