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「………推測すると、狂ったバンパイアに襲われた一家が子どもだけでも逃がそうとして、この森近くに逃がしたんだろうね。手遅れだったみたいだけど」
「超具体的だな」
「グルル………ガァッ!!」
「コウヤ、任せた!!」
「任せろッ!!」
飛び掛かってきた少年をレインは上空に逃げて躱し、煌夜が横から回し蹴りを顔に叩きこむ。
少年は吹き飛んで木に打ち付けられるが、またすぐに煌夜へ向かってきた。
「たぶん傷は全部回復すると思うから、思いっきりやって!!」
「そうは言われてもな………!!」
いつの間にか異形へと変わった少年の両手を躱しながら、煌夜は抑えつける算段を組み立てていく。
「《エアブラスト》!!」
「ガッ!?」
風の砲弾を腹に受けた少年は息を一瞬止め、レインの居る方へ飛ばされる。
「《水よ》!!ちょっと、危ないじゃないか!!」
「すまん!」
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