主人公とは一体なんなのか。

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そう言いつつ煌夜は鋼を取り出し、錬金術で鎖を創って風魔法で操る。 分銅の付けられたそれは水中で藻掻く少年を縛り上げ、地面へと縛り付けた。 「《サンダーボルト》」 「アアァァァアア゛!?」 「えげつないなーッうわっと!」 鎖に電流を流して気絶させようとするが、少年は激しく暴れ、砕けた鎖の破片が辺りに飛び散る。 近くに居たレインは慌てて避け、煌夜の隣まで小走りで駆け寄った。 「水中が一番良かったんじゃないの?」 「間違えて死なれたら嫌だから却下」 「え、生かしてどうすんの?」 レインは爪を紙一重で避けながら、予想はついてる、と言った顔で煌夜に訊ねる。 煌夜は石つぶてを風で受け流し、そのまま氷で少年を地面に張り付かせて、堂々と答えた。 「面白そうだから、俺の家族になってもらう」
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