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その言葉と同時に、光の槍が少年の身体を貫いた。
少年は胸を掻き毟りながら呆気なく気絶し、次の攻撃手段を用意していた煌夜とレインは硬直する。
「今のは………」
「《煌夜さん、聞こえますか?》」
「あー、クアーリアだね」
「あぁ、聞こえてる。これ………」
「《バンパイアの魔力を撒き散らすのは止めてください。森の清浄なマナを穢してしまいますからね》」
少し怒っている様なクアーリアの声に、煌夜は苦笑いして謝る。
「ごめん………あ、このバンパイアの子なんだけど、家族にするからな?」
「《もう決めてる癖に。良いですよ、連れてきてください。バンパイアの魔力を抑えるくらいなら出来ます》」
「おぉ~、流石クアーリア。やっぱり神様だねー」
「そうだな………軽い」
少年を持ち上げると、予想以上の軽さに驚く。
とりあえず傷は完治していることを確認すると、煌夜とレインは屋敷に転移した。
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