主人公とは一体なんなのか。

10/37
前へ
/1105ページ
次へ
「東の国の言葉だよ。仕事で調べたいことがあったんだ」 「………終わった?」 「まぁ、一応終わったな」 「遊びたい」 そう言って煌夜の腕を引っ張るエリス。 煌夜は困り顔になり、しかしすぐに何かひらめいた。 「そうだ、俺の家に来るか?たぶん気に入るぞ」 「…………行きたい」 腹にしがみ付くエリスを撫でながら煌夜は本を片付け、エリスを連れて自宅に転移した。 ~~~《彩風の森》~~~ 「(バンパイア大丈夫かな?)」 「………綺麗な場所。魔物は?」 「いないよ。だから、適当にそこら辺で昼寝しても大丈夫」 「ふぅん…………分かった」 エリスはとことこと歩きだし、無造作に藪の中に入っていく。 煌夜は見失わない様に後を追い、エリスの後ろを歩く。
/1105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43733人が本棚に入れています
本棚に追加