主人公とは一体なんなのか。

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~~~~~~~~~~~~~~~ 「にゃあ……………水浸し」 「俺もだよ…………」 全力で水を掛け合い、しかも水苔に足を滑らせて転んだりした結果、二人は全身から水を滴らせている。 「火属性は苦手なんだよな…………」 以前にマリアの髪を乾かした温風は出せるが、それでは全身を乾かす事は出来ない。 火属性を持つ人間なら全身から熱を放出して乾かすのだが、魔法陣を使う煌夜にはとても再現しにくく、調節の効きにくい魔法だった。 まさか全身に火傷を負わせるかもしれない魔法を、エリスに使用する訳にはいかず、煌夜は他の打開策を打ち出す。 「家で風呂入れよ。服単体なら、すぐに乾かせるし」 「…………一緒に?」 「一人でな」 無表情で言われると判りにくいが、おそらく冗談だったようだ。 エリスは黙って煌夜の服の裾を握り、二人は転移した。
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