一番良いのを頼む

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マリアが言ってやっと聞いてくれた。やはり、主の命には逆らえないらしい。 「そういえば姉様遅いですね」 「まあそのうち来『お待たせしました~』…来たな」 急いだらしく少し息をきらしている。胸に手を当てて息を整え、サリアもテーブルにつく。 「また図書室で本を読んでいたのですか?」 マリアは少し呆れている。よくあることらしい。 「ははは、まあいいじゃないか。早くご飯を食べよう」 「すいません…」 ようやく3人が揃い、食事を始める準備が整った。 「では、いただきます」 煌夜が手を合わせて言うと他の5人は不思議そうに煌夜を見ている。 「あれ?もしかしてこんな風習ない?(そういやここ異世界だったな。ましてや西洋に近いし)」 「それは何なのですか?」 サリアが代表して煌夜に聞いた。
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