零頁目

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俺こと神城刀魔は只今恐らくいや間違いなく人生最大の危機に遭遇している 「なんでこうなんだよぉぉぉ!!」 只今俺の周りには木刀やら釘バットやらナイフやらの明らかな殺傷武器を手にして俺を睨み付けている男が数十人 こうなった理由は大方俺の幼なじみの龍野慎二のせいだ どうせこいつらは慎二に彼女や好きな人を奪われた奴らだろう こいつらが慎二ではなく俺を狙った理由は慎二が柔道や空手の有段者だということを知っているからだろう だから慎二ではなく慎二と最も仲が良いであろう俺を狙ったんだろう だが実際おれは慎二が死ぬほどに嫌いだ 今回ほどではないがそれなりの厄介事に巻き込まれたり まぁ現実逃避は止めて状況を把握して適切に対処しないと 周りは敵だらけだから逃げるのは不可能 持ち物はケータイと財布だけだから戦うことも不可能 ……どうしろと? その直後に後頭部をガツンッと殴られた あまりの衝撃と痛みで倒れる 途端に次々と襲ってくる暴力の嵐 だんだんと意識が朦朧とする中直感的に感じた ……あぁ……俺…… 死ぬんだな…… そして俺の意識は途絶えた
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