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茂原駅の改札を抜けて走ってきた男を見て
のびて太は言葉がでなかった。
駅前を全力で駆ける男はもちろん人々の注目の的である
人々の視線をくぎ付けにしたままワゴンRまでとにかく走る、走る
そしてそのままワゴンRのドアを全力でこじ開けた…
周りの人々も足を止めそれをガン見してる。
その瞬間には既にのびて太の開いた口は閉まらない。
男に集められた視線は全てのびて太に移されている!
のびて太はあわあわしている
さらに
男は手に持ってた紙切れを勢いよくのびて太に差し出した!
のびて太は口を開けたまま紙切れに視線を移す
遅延証明書
のびて太は理解に苦しむ
もはや何がなんだかわからない。
(なんだこいつ!)
人々の視線を集めてるのびて太はかなりテンパってスネヲの方に顔を向ける
が、スネヲはもう車にいなかった
のびて太はさらにテンパってる
頼みの鼻毛ももうない
くそー!!!!!
どら○もーん!!!!!
と、叫ぶも
この小説はそんな甘い小説ではない。
とりあえず
のびて太は恥ずかしさに耐えて耐えた
男はなぜかニコニコしながら野球の素振りを始めているる
ついにのびて太はハンドルを握りワゴンRを発車させた
許さねえ!
勢いよく踏まれたアクセル
あいつの行動はひき逃げと同じだ
絶対探しだしてやる!!!
ワゴンRは相模ナンバー…
てことは神奈川県だな?!
のびて太は意外と賢い
ワゴンRは神奈川県へ向かって走り出した。
男は一人茂原に残された
非常に困った顔をしている
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