JK

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結局なかなかペンギンは売れない。 のびて太の言語能力には問題がないのだが やはりルックスに問題があるのだ。 いつのまにかペンギンもそれを理解し開き直っている。 そしてその隣でのびて太は肩を落としている。 (金がああ…) と、 そこへJKが通った 昨日スネヲにナンパされたJKだ。 JKはのびて太達の光景を見て驚いた。 (あ!…あのペンギンは…!) (きっと昨日変なおじさんが探してたペンギンだ!…でも…売られてるしどうしよう…) JKは悩んだ。 もし昨日一緒に探してあげてたら… もしペンギンを見つけてあげられたら… (ああー!なんていけない事をしてしまったんだあああ!) JKは必要以上に自分を責めた。 必要以上に! (あのおじさんをナンパと勘違いするなんて…恥ずかしい…私はほんと最低な事をしてしまった…) JKは究極のネガティブだった。 (ここは責任持ってペンギンを買おう…そうするしかない!…けど何万円いるんだろう…。) 普通に考えるとペンギンって高い 何十万の世界である。 JKはゆっくりのびて太に近付いてく。 「いらっしゃいお嬢ちゃん!」 「あの…ぶ…分割払いで買います!」 JKは責任感から必ず買う事を決意している。 「…いやー…悪いね。うち一括しかやってないんだ。」 「ええっ!?」 (何十万の代物をイッカツだ?!) JKの財布には現在1万円しかない。 やっぱり買えない気がしてきた。 「でも…お嬢ちゃん可愛いから500円引きしてあげる!」 (めっちゃ微妙っ!!かわいくないって事?!) もしもっと自分が可愛いければ… もしもっと口が上手ければ… (あああ…どうすれば…) JKはとにかく自分を責めた。 JKの絶望の顔を見てのびて太は言った 「じゃあ千円!千円で買ってくださいよ!」 「せんえん?」 (は…?) JKは耳を疑った 何十万もする商品を千円にしてもらったと勘違いしているのだから仕方ない。 「せ…千円なら買います!買います!」 結局ペンギンはJKの元へと渡った。 そして JKはスネヲを探す事にした。
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