いすとりゲーム

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スネヲは新しい旅に出掛ける事を考えてた。 「電車か…電車もいいな…」 という気分で電車の旅にした。 つかもう車がないのだから仕方がない。 さっそくバスで本厚木駅までやって来たスネヲ。 ここ本厚木駅から どこまでも どこまでも行くと決意をして 改札に1秒タッチ! スネヲのスタンスは電車もバスもPASMOなのだ👍 本厚木始発の電車の列に並ぶ。 準急綾瀬行き。 長い長い列で座れる保証などない。 しかし旅の第一歩として なんとしても座りたいスネヲ。 西の方向から電車がゆっくりとやってきて スムーズに止まる しばらくの沈黙を破り扉が開かれる ダダダッと電車に駆け込む人々。 列はどんどん電車に吸い込まれていく。 スネヲは椅子をめがけ突き進む。 と、同時に反対側からも人が来た。 黒い着物のお坊さん。 (お…お坊さん?!) その瞬間 スネヲにほんの一瞬だけスキが生まれる。 既にお坊さんの視界にはスネヲはいなかった。 ただ椅子をめがけ突き進むお坊さん。 ゲタに着物 圧倒的不利な格好ながら それを感じさせない身軽な動き。 ついにお坊さんはイスに腰を降ろした。 誰よりも早かった スネヲは荒い息をため息に変えて肩を落とす。 (ちくしょおおお!!大人げねーぞ!!) お坊さんはスネヲをチラっと見てニヤリとした。 そして難しい本を開き読み始めた。 スネヲは悔しさを抑えて動き出した電車の外を見る。 電車が川に差し掛かる時、 スネヲは目を疑った。 「…俺の…ワゴンR!?」 川岸にのびて太の乗り捨てたワゴンRがあった 結局 スネヲは隣の厚木駅で降りた。
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