9人が本棚に入れています
本棚に追加
道志みちを走るワゴンＲ
そして山中湖村に出た。
山中湖“村”である
のびて太のムラムラは止まらない。
そういう性格なのだ。
ここの地には山中湖というでっかい湖がある。
富士５大湖といわれ
富士山がすっごく綺麗に見える〓
スネヲはそれを狙っていた。
茂原市からは見る事の出来ない絶景！
それをのびて太に見せるためにやってきたのだ。
しかし
世の中は甘くない。
既に夜中だった。
湖に浮かぶアヒルボートすら見えない。
スネヲは肩をおとし適当な場所に車を止める。
のびて太はもはや呆れるどころかムラムラしている。
そういう性格なのだ。
元気のないスネヲと
もともと口数の少ないのびて太
しばらくの間沈黙が続く。。。
（ここは素直に謝るか…）
スネヲはのびて太に謝る事を決めた。
が、
恥ずかしさと情けなさからうまく話を切り出せない…。
（くそー…）
「……おい少年…悪かった」
声が震えている。
「…なにが？」
怒った口調ののびて太
静かに一瞬間が空く
「え…いや…あの…」
テンパるスネヲ
「今俺大事な考え事してるから黙っててよ！」
キレるのびて太
ひるむスネヲ。
（えええー！？）
黙りこむスネヲ
（ここからの帰り方を考えてるのかな…？）
眉間にしわを寄せて目を閉じているのびて太
沈黙が続いた１分後
Ｚｚｚ．．．
のびて太からいびきが聞こえ始める。
そういう性格なのだ。
最初のコメントを投稿しよう！