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スネヲは車を降りて大きな声で言った。
「いやーやっちまったぜ!八街だけによお!」
野次馬達のざわめきが止まった。
笑い声は一切聞こえない。
スネヲはもう一度叫んだ
「あーやっちまった!やっちまったよ!!八街だけに!やっちまったわ!!ふははっ…」
「…!」
野次馬の冷めた視線を感じて
やっとスネヲは空気を読んだ。
スネヲはかなり凹んだ。
(くっそー八街市民ってのは冷たいのか?…そういや知り合いが千葉県民は冷たいとか言ってたな…。俺とした事がやっちまったぜ…)
凹みはしたものの
やっぱりスネヲは八街ネタを気に入ってた。
そして少し空気を読んだスネヲは少年に歩み寄った
倒れてる少年の方へ歩み寄り
スネヲは拳を天に向けた
「立ちあがれ!少年!」
…
もちろん立つはずもない。
ザワザワ…
あいつ頭いってるよ…
野次馬からそんな声が聞こえた。
その時
少年はフラフラと立ち上がった…
「…いてて…」
「ゾンビか✋」
スネヲは少年の頭を叩いた。
「やべっ…いつもの癖でやっちまった…八街だけに…」
少年の顔に笑顔が戻った。
凹んでたスネヲの心は癒された。
「家まで送るぜ。車に乗りな。」
スネヲは少年を車に乗せて再び旅に出た。
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