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スネヲとのびて太を乗せたワゴンRは茂原駅へとたどり着いた。
スネヲは小さな三越を見てすっかり安心した様子だ。
「ほら、降りろよ」
しかし、のびて太は降りない。
「僕、実は友達が欲しいんだ…」
「へーそーなんすかー」
スネヲは話を右から左へ受け流した。
「…だからスネヲ君。友達になってよ。」
ご指名を受けたスネヲ。
「えーやだよ!」
八街市民とは比べものにならないほど冷たい。
「お願い!友達が欲しくて八街まで旅に出てたんだ!このままじゃ帰れないんだよ!」
登場してから最もアツくなっているのびて太
「バカヤロー!俺は一人を愛する一匹狼のスネヲ様なんだ!今までもこれからも友達なんか一人もいらねえっ!」
スネヲは言い放った。
…
「頼む」
ついに土下座するのびて太
もはやキャラが変わった。
「………。ちっ…仕方ねえな。」
「…え」
のびて太の目がキラキラと輝いた。
神様を見る様な目でスネヲを見つめる。
「…俺の友達を紹介してやるぜ。」
のびて太は
スネヲのついた矛盾に気付いたがあえて触れなかった。
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