プロローグ

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私、秋沢優子(あきざわゆうこ)。17歳。 この春から高校3年生になる。 これからの1年間は少し憂欝……。 だって受験生だから。 私の通う高校は、神奈川県のわりと優秀な進学校。 勉強は嫌いじゃないし、将来のためにも必要だとは自覚してる。 でもね、17歳の私にとって、最大の関心事は、もちろん勉強なんかじゃない。 どうしたって「恋」の方が、心を占めるに決まってる。 女の子を輝かせるのは、ステキな恋。 恋のない毎日なんて―― 水がなくて、しおれた花と同じ。 私なら、勉強と恋愛を両立できる。 そんなふうに自分に自信があったんだけど…… 優しい彼氏と、好きになってしまった悪い男の間で、心は揺れて…… 親しい友だちとも、好きになった男を取り合ってドロドロ。 私の「運命の恋」は、甘くなかったのだ。
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