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《グォン、グァァ。》
(訳・もう、仕様がないですね。)
俺「あう。」
(訳・すまんな。)
巨狼の話をちゃんと聞くと、どうやらドラゴンは人間を追って来たらしく、普段は温厚な筈のドラゴンが何故か怒り狂ってるらしい。
《グァ、グォォー!!》
(訳・ドラゴンは、存在自体が天災として扱われる程に強力なんです!!)
俺「あう、あう~。」
(訳・つっても、人様の土地に不法侵入したならお帰り願わないとな。)
善は急げとばかりに、俺は件のはた迷惑なドラゴンと人間の居る方に猿か忍者のように、木の上をピョンピョン跳び移りながら向かう。
遥か後方で、静止の叫びを上げる巨狼を無視して。
移動中、俺は考えていた。人間に会うのは久しぶりだなぁと。
ドラゴンも見てみたかったし、感情があれば騒いでただろうな。
心配に思う事は一つだけ、果たして俺の能力が天災とまで呼ばれてるドラゴンに通用するか。
―余裕だと思うわよ?―
・・・あんたって本当に暇なんだな。
―暇よ!!―
えばるなよ。
―実は伝え忘れてた事があったのよ。―
・・・スルーですか。で?
、
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