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そんな感じに俺が神と会話していると、ドラゴン(蜥蜴)に追い掛けられる人間が木の根っこに足がとられ派手に転んでしまった。
―どうするの?彼、助けてあげないと美味しく頂かれちゃうわよ?―
あ~・・・・面倒臭いけど、目の前で死なれると後味が悪過ぎだしな~。
何時の間にか交信を切っていた神に嘆息しつつも、俺は仕様がないから助けてやる事にした。
今の状況は、転んでドラゴン(蜥蜴)を絶望の表情で見つめる人間に、ドラゴン(蜥蜴)が口を大きく開けて丸呑みにしようとしてる真っ最中だな。
俺「・・・・・あう。」
(訳・面倒臭い。)
――ストッ!!
木の上から飛び降りた俺は、ドラゴン(蜥蜴)の頭の上に華麗なる蛙座りで着地する。
《ガ?ガァァ!?》
(訳・ん?何だ貴様は!?)
取り敢えず、驚愕に目を見開き叫ぶドラゴン(蜥蜴)を放置して、人間の方を見ると・・・
5mくらい離れた木の陰から顔だけ出して、青い顔でこっちを見ていた。
あっちは大丈夫そうだな。
俺「あう、あう。」
(訳・おい、あんた。)
先ずは話し合いでどうにかなれば、面倒臭くなくて良いんだがなぁ。
《グガ?、ガァアァァ。》
(訳・お前は何だ?、儂は忙しいのだ。)
・・・微妙に話が噛み合わね~。
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