太陽

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彼の部屋。 彼はあの子と一緒にいる。 嫌・・・ わかってはいたけど、直視出来ない。 ベッドの上で2人が重なり合おうとしている。 今の私に2人を引きはがすことは出来ない。 耳を塞ぎ、目を閉じてその場にうずくまることしか出来ないのだ。 辺りの雰囲気が変わった。ゆっくり目を開けると彼がいた。 彼は頭を掻きむしり、激しく泣きじゃくっている。 響く彼の泣き声が私の胸を締め付ける。 頼りない彼の背中を抱きしめてあげたい衝動に駆られる。 でも今の私にそれは出来ない。 一体どうすれば・・・?? 窓の外には月が輝いていた。
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