幼なじみ襲来?

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そんなこんなで朝のホームルームが始まるまではまだ気楽に構えてた。だが黒いセーラー服を着込んだ転入生があらわれ、その口が開かれた時またしても騒動の種が蒔かれた。 「えー…転入生の長瀬津奈美(ながせつなみ)君だ」 「長瀬津奈美です。白夜とは幼なじみだけど最近まで家庭の事情で海外行ってました」 「は?」 「長瀬は九重の知り合いか。なら藤原、席譲ってやってくれ」 「ん……」 天は俺を困らせるためには容赦しないらしい。やっぱり身に覚えのない幼なじみが現れるとは…… 「よろしく白夜。早速だけど教科書とかまだ無いから見せてね」 「お前……何者だ…?」 担任が一時限目の先生なのでもう一度北見に聞きにいく時間はない。だから自分で正体を探るしかないんだが…… 「さっき名乗ったわよ?私は長瀬津奈美。それ以上でもそれ以下でも無いわ」 「俺にお前みたいな幼なじみはいない」 「白夜が忘れてるだけでしょ。酷い話ね」 「昨日までならそう思っただろうが今日は朝いきなり妹が出来るっていう奇跡体験をしたんでな」 「ああ。このかの事ね。可愛いわよねあの子」
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