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信長が完全に去ったことを確めた後、妖孤は翡翠の跡を追い掛けた。
妖孤「翡翠」
翡翠「…妖孤様?」
妖孤「あぁ」
翡翠「どうして私に逃げろと言ったのですか?」
妖孤「……わからぬ」
確かに妖孤にとっては関係の無い話だ。
しかし、何故か翡翠を守る様に逃がした。
わからぬ…一体何故に翡翠を…
翡翠「よくわからないけど、ありがとうございます」
妖孤「あ、あぁ」
翡翠「今から家に帰っても大丈夫でしょうか」
天よ…
何か起こらないか我に知らせよ
ザワザワ…ザワー
妖孤「大丈夫だ、が気を付けるのだぞ?」
翡翠「はい」
翡翠は手を振りながら走り出す。
もしかすると翡翠が…いや、そんなこと無いか
妖孤は神社に向かって歩き出した。
光泉の木の陰に人影があったが気付くものはいなかった。
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