出逢い

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妖孤「何故お前は泣いていたのだ」 翡翠「実は…お父様とお母様が勝手に私の婿を決めてしまって…」 グスッ… フワッ そっと翡翠の涙を拭き取って、抱き締めた。 妖孤「仕方のない事なのかも知れぬが…自分の未来は自分で決めろ、な?」 翡翠「うん」 妖孤「お前の他にもそうゆう女が過去に居たな…」 翡翠「え?」 翡翠を放して木の上に飛び乗って、 妖孤「今日はもう帰るが良い」 翡翠「嫌」 妖孤「……お前なら大丈夫だ」 翡翠「じゃあ…また明日も来て良いかな?」 桜の花弁を風に凪がした。 妖孤「あぁ、また来れば良い」 翡翠「約束だよ」 妖孤「ふっ…約束、か…」 翡翠は走り出した。  
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