18人が本棚に入れています
本棚に追加
「りーんーちゃーん」
「なんだーい、バーカはーるくーん」
休み時間、いつもの如く元春がちょっかいをかけてくる。
「凜ちゃん、今日は嬉しそうじゃん?なんかあったかなぁってさ」
「そう見えるか?」
「いや、お前わかりやすいぞ?」
「……そんな?」
「もち」
ほっぺたを突きながら、ニヤニヤする。
「早希ちゃんとなんかあったかぁい?」
「別になんもねぇよ」
「早希ちゃんて、あの早希?」
愛が椅子を引きずって寄ってきた。
「愛ちゃん、興味あり?」
「早希の名前が出たから、気になっちゃって」
えへへーと笑う愛。
「いいんちょは四宮と仲いいのか?」
「へ?」
一瞬キョトンとした表情になる。
「四宮早希、だろ?」
「あ、あぁうん、そだよ!!」
「何焦ってんの?」
「焦ってなんかないよ?」
少し取り繕うように笑う愛。
最初のコメントを投稿しよう!