暗がりの雨空の下で

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雨が降っていた。 しっとりと空気を濡らす雨が。 空は暗く、どんよりとしている。 たぶん彼は気付かない。 私が寂しいと感じても…… 私が変わっても…… 私が離れても…… きっと彼は気付かない。 私が泣いたとしても。 私が大声上げて泣いたら、気付いてくれるかな。 気付いてくれる訳無い。 そんなのはわかってる。 もうどうしたらいいのかな。 ねぇ、凜くん。
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