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「えーであるからして」
校長のえらく長い無駄話、もとい演説を聞きながら欠伸を一つ。
「まったく初日からこれじゃやる気も半減だよなぁ凜」
「あぁ、まったくだな」
気怠い声で話しかけてくる元春。
「しーっ」
後ろを振り返りながら人差し指を立てるいいんちょ。
「愛ちゃん、まーじめー」
「元春くーん、静かにね?」
ぷくっと頬を膨らませた愛。
「凜ちゃーん、やっぱり我がいいんちょは可愛いねぇ」
「ちょっ、もとはりゅくんっ」
ぶわっと顔を赤らめる。
ちらりとこちらを一瞥した東先生が近づいてくる。
「やべ」
「こらこら、そこの三人静かにね?」
やんわりとした口調でたしなめられる。
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