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「15歳の女の子を襲うだなんて、呆れた。それも、あん…っな純粋な子。
もっと人の痛みや気持ちを理解できる人だと思ってたわ。」
「ヒトじゃねえよ。」
「ああ、そうね。でも、あなただから…っ。それぐらいの分別はすると思ってた。」
真っ直ぐに射抜くような眼差しに、ノワールは一瞬口を噤んだ。
「処女は久しぶりだったし、美味そうで…。つい…な。」
「…。」
ぼそぼそと言ったノワールを相変わらず真っ直ぐに睨みつけながら、アンジェラはツカツカと靴音を立てて歩み寄ってくる。
「なっ、なんだよっ。実際、なんもしてねぇよっ。ルースに邪魔され…っ。」
グッ。
言い訳を始めたノワールの胸倉を勢いよく掴んで引き寄せると、アンジェラは目の前の悪魔に口付けた。
息をつく間も無いほど深いキスに、ノワールも応える。
やがて、名残惜しそうにゆっくりと離れると、アンジェラはノワールを見下ろしたままで言った。
「どうせ、ルースに充分お仕置きされたんでしょ?これで許してあげる。」
そうしてアンジェラは手を離すと、ノワールに背を向けて、ベッドに腰かけた。
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