悪魔の恋人

3/26
55548人が本棚に入れています
本棚に追加
/1021ページ
「・・・今の、お仕置きなのか?したかっただけだろ。」 振り返ってノワールが聞くと、アンジェラは不敵に笑う。 「さあ?どうかしらね?」 「…なにをしたッ?」 「さあ?」 アンジェラは楽しげに笑う。 顔をひきつらせて、ノワールは自分の体に異変が無いかとキョロキョロ見回した。 そんな様子を呆れたように見ながら、アンジェラはため息をこぼす。 「あなた、ホントに悪魔?」 今更そう言われて、ノワールは訝しげに顔を歪めた。 「身を持って知ってるだろ。」 「…まあね。」 そう答えて、アンジェラはまたため息をつく。 「…もう、お前は抱かねーぞ。」 「・・・そう言って、昨夜も結局したじゃない。」 「あ…っれは、お前が他に行かせねーからだろッ。」 「だって、ムカつくもん。」 「…っ。お前、死にたいのか?」 「いいわよ。あなたになら喜んで、この命あげるわ?前にも言ったでしょ。」 「…ふざけるな…っ。」 ノワールは怒りを顕わにして怒鳴る。
/1021ページ

最初のコメントを投稿しよう!