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「ねえっ。話を聞いてっ。あなたとは争いたくないのよっ。」
門前で叫び続けること数十分。
「うるせー女だな。お前、アイツの何だ?」
どこからともなく聴こえた声。
上から聴こえたような気がしたが、そこには黒猫がいるだけだ。
「…答えろよ、女。」
黒猫が睨んでくる。
「…猫?」
「こっちが聞いてんだ。」
それが二人の運命の(?)出会いだ。
「あたしは、アンジェラ=ウェイン。ギルドの使いで来たの。ルースに会わせて。」
「アイツは、ギルドに行くつもりは無ぇよ。」
「でも義務なのよ。」
「政府の犬になることがか?」
猫は嘲るように笑った。
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