悪魔の恋人

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「…っ。とにかく会わせて。同期のよしみとしては、事を穏便に済ませたいの。」 「同期ぃ?」 「同じ時期に学校に入ったのよ。」 「ふうん…。」 猫は、目を細めて値踏みするようにアンジェラを見る。 「…会わせてやってもいい。その代り…。」 「え?」 「…今度、少し俺に付き合え。」 「…は?」 「もうすぐ満月だしな。手間が省けた。」 「…猫の何に付き合えって言うのよ?」 「別に、このまま帰ってくれてもいいぞ?俺には関係無いからな。」 「っ。わ…わかったわよっ。付き合う。だから、会わせて。」 「じゃあ、ちょっと待ってな。」 そう言って、猫はしゅっと姿を消した。
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