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「頭三つあるくらいで、偉そうにしてんじゃないわよ。」
3つの頭全てが、アンジェラをめがけて牙をむく。
「ガァァァアアア――――ッ!」
「五式…。砕刃ッ!」
アンジェラが下から上へ向かって剣を振り上げる。
その刀身から、月型の刃がいくつも飛び出し、迫りくるケルベロスを切り裂いていく。
「ゥグァアアア――――ッ!」
響く、魔獣の断末魔。
ッドォォォオオオンッ!
地震のような揺れを起こしながら、魔獣は崩れ落ち、やがて動かなくなった。
「ふぅッ。」
ヒュンと剣を一振りして、アンジェラはそれを解除した。
「鮮やか。さすがだな。」
「いえいえ。」
一緒に任務についたマスターが拍手しながら戻ってくる。
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