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「ありがとうございました。」
「いえ。みなさんに被害が無くて何よりですよ。」
近くの街で一息つくことになり、食事に入った店に、わざわざ街の長が挨拶に来た。
「お食事は、こちらでご用意いたしますので。なんなりとお申し付けください。お宿もご用意いたしますから。」
「いやあ、しかし…。私は、すぐ次がありまして…。」
「マスター、まだ行くとこあったっけ?」
「ああ。俺はな。学校に顔出さないと。」
「学校?」
「試験の教官だ。」
「ああ。大変ですね。」
「お前、この後無いなら、ゆっくりしてけばいい。」
「いいのッ?」
「ああ。今日は、いい出来だったからな。ご褒美だ。報告書も、俺が出しといてやる。」
「やった。らっきぃ。この辺、温泉があるっていうから楽しみだったのッ。」
「だと思ったよ。」
「ああ。温泉でしたら、あとで案内させましょう。どうぞごゆっくり。」
「ありがとうございます。」
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