企み

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企み

「これで、邪魔はいなくなったな。」 その男は、暗く感情の無い表情でつぶやいた。 「しかし、大丈夫か?あの魔道士…。」 「…あれは、冷徹で有名な男だろう?奴隷の身の上など、興味は持つまい。」 「なら、良いが…。」 「首を突っ込んできたとしても、所詮人間。案ずるほどのモノでも無い。」 暗い部屋の中。揺れるろうそくの明かりが、男を照らす。 「それより、ガキから目を離すなよ?」 「…わかっている。」 暗闇に、真っ赤な光が二つ。 不気味に浮かぶ・・・。
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