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「アリシアッ!」
屋敷の中は異様なほど静かだ。
「…アリシアッ。」
「ルース?どうしたの?大きな声だして…。」
2階から、アリシアが下りてくる。
落ち着いた様子で、微笑っている。
「アリ…シア…。」
「うん?…ッ。」
不意に、なにかハッとしたような表情になると、次の瞬間アリシアは階段の上では無く、ルースの目の前にいた。
「っ?」
「怪我したの?」
「え?あ、あぁ…。少し…。」
「大丈夫?見せて。手当てしなくちゃ…。」
「…いや。医者に…やってもらったから。大丈夫。」
「…そう?」
・・・なんだ・・・?
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