望み

6/19
前へ
/1021ページ
次へ
「アリシアッ!」 「…ッ。」 ルースの声に、ビクンとアリシアが跳ねあがる。 瞬間、欠片は再び床に落ちた。 「なんだ…、それ…。」 「…あ、驚いた?」 「なんで…ッ。」 「ずっと、欲しかったの。」 「・・・え?」 「私も、欲しかったの…。ずっと…。」 ずっと・・・。 「欲しいって…思ってたら、できるようになったのよ。」 そう言って見せるのは、どこか歪んだ微笑。 おかしい。 そんなはず・・・。 いや…。 無くは無い…が。
/1021ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55553人が本棚に入れています
本棚に追加