望み

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「どれ。傷は?」 「っ…。」 「ふん…。やっぱり治りが遅いなぁ。だから、じっとしとけと言っただろう。 また、やってきたのか?魔物の血の匂いがぷんぷんしてるぞ?」 「・・・。」 「…それで?」 「…あ?」 「別に、怪我の経過を見せに来たわけじゃないだろう?何かあったか?」 「・・・。」 なにか・・・。 「話してみろ?ん?」 ルースはしばらく迷ったまま、黙って怪我の手当てをされていた。 そして、それがちょうど終わった頃、ルースは独り言のようにつぶやいた。 「…15過ぎて、魔力が現れることなんてあるのか…?」
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