望み

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ガイは手当に使った道具を片づけながら答える。 「無くは無いだろ。実際、魔力が見られなくても、学校に入って使えるようになる奴もいるからな。」 「でもそれは、入る前に使えるかどうか確かめてるだろ。」 「なんだ?周りに…いるのか?」 「…。」 「俺は口が堅いぞ?なんたって、医者だからな。」 にこにこと笑う。 その表情に、なんとなく気が抜ける。 「妹が…。」 「ああ。今まで、魔力は無かったのか?」 「…ああ。」 「いくつだ?妹さん。」 「15…。」 「…じゅう…。ん?お前も15って…。」 「双子だから。」
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