55539人が本棚に入れています
本棚に追加
/1021ページ
企み
「これで、邪魔はいなくなったな。」
その男は、暗く感情の無い表情でつぶやいた。
「しかし、大丈夫か?あの魔道士…。」
「…あれは、冷徹で有名な男だろう?奴隷の身の上など、興味は持つまい。」
「なら、良いが…。」
「首を突っ込んできたとしても、所詮人間。案ずるほどのモノでも無い。」
暗い部屋の中。揺れるろうそくの明かりが、男を照らす。
「それより、ガキから目を離すなよ?」
「…わかっている。」
暗闇に、真っ赤な光が二つ。
不気味に浮かぶ・・・。
最初のコメントを投稿しよう!