55542人が本棚に入れています
本棚に追加
/1021ページ
魔力の源
あれから、もう何度…満月が過ぎただろう?
あれ以来、二人はずっと会っていなかった。
ノワールは、アンジェラに会う前の生活に戻った。
満月がくればまた、不特定多数の女と情事を楽しむ。
気は楽だったが、どこか虚しさも感じた。
だが、それを表に出すことはしなかった。
アンジェラは、魔力と共に体力も回復し、すぐに仕事に復帰した。
ただ、その仕事ぶりは、以前にも増して素早く、鋭く。
一瞬にして巨大で獰猛な魔獣を仕留める様に、共に居合わせた同僚魔道士は、ただただ呆気にとられるばかりだった。
最初のコメントを投稿しよう!